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執筆者の写真Kyoko

糖質制限のお弁当作り


こんにちは、世田谷区の料理教室ミルポアです。

3年ほど前に夫が劇症1型糖尿病※を発症し、それ以来夫の食事は糖質制限をかけています。

(基本的には糖質量に見合ったインスリンを打てばいいので、1型糖尿病人が必ずしも糖質制限しなければならないわけではありません。)

外食では糖質量が見えにくいため、お昼は糖質制限のお弁当を持って行ってます。

写真はある日の糖質制限弁当。

糖質量の高いお米(玄米を含む)は入れません。

炭水化物は代わりにキヌアを30g(大3程度、少なっ)ほど。

キヌアにも糖質は含まれますが、小麦や米に比べると血糖値の上昇が緩やかでコントロールしやすいようです。

キヌアにはたらこや肉味噌、鶏そぼろ(砂糖はラカントSを使用)等を日替わりでトッピング。

キヌアが主食代わりです。

キヌアはポロポロしてお弁当箱に入れると溢れるらしいので、小さいタッパに入れてます。

ご飯の入らないお弁当箱を埋めるのは本当に難しい・・・

そこで工夫したのが、サラダです。

レタスやサニーレタス、サラダ菜、キャベツ等ちぎったり刻んだりしたものを敷いてます。

そこに焼き魚(この日はトラウトサーモンの塩焼き)、肉類が少し(ハンバーグ、つなぎはパン粉ではなく粉チーズ)、ベビーチーズ2個、プチトマト1個、果物としては糖質の低い部類のブルーベリーが定番。

この日は他にキュウリとカブのぬか漬けが入ってますね。

これで結構お腹も膨らみますが、他に日替わりのスープで単調になりがちな糖質制限食に変化をもたせています。

スープは豚汁や味噌汁だったり、ミネストローネだったり。

野菜中心で、トマトや玉ねぎが入るとそれなりに糖質も上がってしまうのだけど、高糖質な芋類は避けてあとはそんなに気にせずに使ってます。

糖質制限食を始めてから1年ほどで体重も10Kgほど落ち、高かった中性脂肪も最近ようやく標準値まで落ちてきて、1型糖尿病になってからの方が健康なくらいです笑。

ダイエット目的で糖質制限される方も多くいらっしゃいますね。

確かに糖質をカットすると体重も落ちますが、炭水化物には糖質以外に食物繊維も含まれますし、エネルギー源のほとんどは糖質なので、極端すぎる糖質制限は避けた方がいいかと思います。

何事もほとほどに、食事も楽しんで健康的にダイエットして欲しいと思います。

※1型糖尿病について

1型糖尿病は生活習慣や遺伝が原因とされる2型糖尿病とは異なり、なんらかの原因により自己インスリン生成機能が破壊され、インスリン投与の治療が欠かせなくなる病気です(ものすごくはしょってますが)。

緩やかにインスリンが出なくなる進行性がほとんどのようですが、夫の場合はほぼ1週間程度で完全にその機能が破壊され、ある日突然倒れて1型糖尿病を宣告されました。

自己インスリンが皆無の状態なので、生きていくためにはインスリン注射が欠かせません。

そもそもインスリンとは、血中の血糖値を吸収しエネルギーに変える働きを持ち(結果、血糖値が低下される)、インスリンがないと必要なエネルギーを吸収できない、血糖値の上昇を抑えることができません。ひどい場合には昏睡状態に陥り(倒れた時の夫の状態)、血管を傷つけるため長期的には神経障害、動脈硬化、腎臓障害等様々な合併症を引き起こします。

治療としては外部よりインスリンを摂取するほかなく、1日の最低限のインスリンに加えて食事毎のインスリン投与が必要です。

難しいのが食事毎に投与するインスリンの量で、食事の糖質量に合わせて適切な量のインスリンを投与する必要があります。多すぎると血糖値が下がりすぎて低血糖になり(手足がしびれ悪寒、ひどい時には気を失う)、少なすぎると高血糖の状態が続くため将来の合併症が不安です。

血糖値は食事による糖質量だけでなく、その日の体調やストレス、若い人の場合はホルモン分泌にも影響を受けるため、「適切な量のインスリン」を打つのは本当に難しいところです。

今は常に血糖値を測定できるリブレ、針を刺しっぱなしにできるため毎回の注射が必要ないインスリンポンプ等、医療器具によって生活のクオリティがだいぶ改善されていて、これは本当にありがたく助かってます。

糖尿病というと「生活習慣病」のイメージが強く自己責任論もあるかと思いますが、1型は原因が特定されていない、誰にでもなりうる病気だということです。

(しかし2型も遺伝によって確実になりやすい、なりにくいがあるため、2型の人が必ずしも生活習慣だけでなるわけではないということを、しっかり覚えておきたいと思います)。

あと、主観で書いているところもあるかもしれません、間違った記述がありましたらご指摘ください。


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